トロンボーンのCD 題字
ART IN TROMBONES
PICTURES AT AN EXHIBITION 展覧会の絵 アート イン トロンボーンズ 録音機器の発展により,CDを作成することはそれほど難しいことではなくなったが,それに伴って,新興団体でも名刺代わりに容易にCDを作成できるようになった。
 玉石混合的な様相を呈している昨今だが,ここに新たに日本の団体が自主制作という形で名乗りを挙げた。
 この1stアルバムは,リーダーの大川真紀夫氏のサイト「まっきい’S PLACE」で販売しているものであるが,このような形態での販売や,販売していることを知ったのもインターネットのおかげである。
 1曲目のファンファーレから始まり,最後の曲まですべて大川氏の作曲と編曲で占められており,曲目も一般に良く知られた名曲ばかりである。
 聴いて楽しい上に,演奏者にはテクニックや音楽性が聴く者にストレートに解ってしまうため,相当自信がないとこのような曲目を1枚目に持ってこられないとおもう。
 今まで様々な四重奏団の演奏を聴いてきたが,どの演奏もレベルが高く,遜色ない出来であるとともに,編曲がすばらしく聴き応えがある。
 この素晴らしい編曲楽譜はこの四重奏団の紹介ページにあるリンク先のホームページで購入できるのが嬉しい。
展覧会の絵(PICTURES AT AN EXHIBITION)

大川真紀夫
  ファンファーレ II
J.S.バッハ(大川真紀夫 編曲)
  管弦楽組曲より
   ブレ
   ポロネーズ
   パスピエ
   アリア
   バディネリ
J.ブラームス(大川真紀夫 編曲)
   交響曲第3番より第3楽章
M.ムソルグスキー(大川真紀夫 編曲)
  展覧会の絵より
   プロムナード I
   小人
   プロムナード II
   古城
   プロムナード III
   チェイレリーの庭
   牛車
   サミュエル・ゴールデンベルグとシュミール
   プロムナード V
   死せる言葉による死者への話しかけ
   バーバ・ヤーガの小屋
   キエフの大門
C.ポーター(大川真紀夫 編曲)
  リーダー・オブ・ザ・ビッグ・タイム・バンド
グレン・ミラー(大川真紀夫 編曲)
  グレン・ミラー・メドレー
L.ドリーブ(大川真紀夫 編曲)
  バレエ組曲「コッペリア」
   アンダンテ〜マズルカ
   アンダンテ〜ワルツ
   チャールダッシュ
A.ピアソラ(田中宏史 編曲)
  リベルタンゴ

自主制作盤
AIT-00801
春(SPRING) アート イン トロンボーンズ 第2弾も大川市のファンファーレで始まる構成である。構成もオリジナル曲のいっさい無い編曲者で構成され楽しいアルバムである。なお,今回はメンバーの田中氏の編曲も加わり,さらに多彩な構成になっている。
 トロンボーン四重奏の方向としては,ウィーン・トロンボーン四重奏団と同じであり,レパートリーを広げていくためにも,この方針は変更しないでもらいたい。
 演奏は1枚目同様すばらしい,ビバルディは少し厳しい感じがしたが,そのチャレンジ精神に拍手しよう。
春(SPRING)

大川真紀夫
  ファンファーレ V
H.ヴィラ=ロボス(田中宏史 編曲)
  ブラジル民謡組曲
    マズルカ=ショーロ
    ガヴォット=ショーロ
    ショリーニョ
P.A.グレンジャー(田中宏史 編曲)
  ホークストゥーの農場
A.ヴィヴァルディ(田中宏史 編曲)
  四季より
    春
     アレグロ
     ラルゴ・エ・ピアニッシモ・センプレ
     アレグロ
L.バーンスタイン(大川真紀夫 編曲)
  ひとつの手、ひとつの心
J.R.モートン(大川真紀夫 編曲)
  ブラック・ボトム・ストンプ
D.レイ(大川真紀夫 編曲)
  ブギウギ・ビューグル・ボーイ
作曲家多数(大川真紀夫 編曲)
  オールディーズ・メドレー
A.モリコーネ(大川真紀夫 編曲)
  ニュー・シネマ・パラダイスのテーマ
ビートルズ(大川真紀夫 編曲)
  ビートルズ・メドレー 
作曲家多数(大川真紀夫 編曲)
  映画音楽メドレー
C.チャップリン(大川真紀夫 編曲)
  ライムライトより「エターナリー」

自主制作盤
AIT-00802